AIデザイン

資料作成の外注相場|PowerPoint資料の費用を依頼内容別に解説【2026年版】

赤尾駿

監修:赤尾駿(株式会社Anima 代表取締役)

Web制作歴9年・SNS運用歴4年|最終更新
読了 約10分
資料作成の外注相場|PowerPoint資料の費用を依頼内容別に解説【2026年版】

営業資料、提案資料、ホワイトペーパー。これらの作成に追われている企業は少なくありません。営業担当者がPowerPoint資料を作成し、マーケターがホワイトペーパー制作を兼任する——BtoBの現場では、こうした状況が常態化しています。

資料作成は、想像以上に時間を要する業務です。構成作成からデザイン調整まで含めると、1本あたり数時間から、重いものでは数十時間かかることもあります。そのため近年、資料作成の外注が増加しています。本記事では、外注の相場・メリット・依頼先の選び方を、制作側の視点から解説します。相場のみを確認されたい場合は、下記の料金表をご覧ください。

この記事の要点

  • PowerPoint資料の外注相場は1ページ3,000〜10,000円、一式で5〜30万円が目安
  • 最大のメリットは「社員が本業に集中できること」。資料の質は、そのまま商談成果に影響する
  • 単発外注よりも継続依頼できるデザインBPOのほうが、指示コストと管理工数を抑えやすい

資料作成を外注する企業が増えている理由

BtoBビジネスでは、営業資料・提案資料・会社案内・サービス紹介資料・ホワイトペーパーが、商談やリード獲得に直結します。重要度が高いにもかかわらず、これらの制作が後回しになる企業は少なくありません。

理由は明確です。資料作成は成果に直結する業務でありながら、多くの社員にとって本業ではないためです。たとえば営業担当者が本来時間を割くべきは、商談・提案・顧客フォローです。それにもかかわらず、PowerPointのレイアウト調整や図解作成に多くの時間を費やしている——この配置のミスマッチが、機会損失を生みます。

資料作成を外注する3つのメリット

社員がコア業務に集中できる

最大のメリットがこれです。資料作成に費やしていた時間を、商談・アポイント獲得・顧客対応へ充てられるようになります。営業担当者を、本来の営業活動に専念させることができます。

デザイン品質が向上し、商談が動く

プロのデザイナーが作成することで、読みやすく、伝わりやすく、信頼感のある資料になります。同じ内容であっても、見せ方によって商談成果が変わることは珍しくありません。実際にAnimaがご支援したリリー様では、「生成AIを活用しつつ、最終的には人の目で整える」という前提のもと、営業資料をご提供しています。

制作スピードが向上する

社内で対応する場合、担当者の空き時間に作業することが多くなります。一方、外注すれば専門チームが並行して制作を進めるため、着手のタイミングそのものが異なります。

資料作成の外注相場 0 5 10 15 20万 既存資料の修正(1p) 0〜1万 提案・営業資料(20〜30p) 5〜20万
1ページ単位から提案資料一式まで。継続なら定額が読みやすい。

PowerPoint資料作成の外注相場

制作費用は内容によって大きく変動します。目安は下表の通りです。

依頼内容ボリューム相場
既存資料のデザイン修正1ページ3,000〜10,000円
提案資料・営業資料20〜30ページ50,000〜200,000円
ホワイトペーパー10〜20ページ100,000〜300,000円
構成作成から依頼一式200,000〜500,000円以上

ボリュームと専門性によって金額は変動します。上記はあくまで目安としてご参照ください。

契約形態でも金額の意味は変わる

同じ「資料1本」でも、どの契約形態で頼むかで総額は変わります。依頼内容別の相場(上表)とあわせて、次の3タイプで比較してください。

契約形態費用の目安向いているケース
1枚単価型3,000〜10,000円/枚数枚のスポット依頼。枚数が少ないうちは最安
一式パッケージ型50,000〜500,000円/一式営業資料をまるごと。追加・修正は別費用になりやすい
定額(サブスク)型月100,000〜200,000円〜毎月継続して発生する。資料以外の販促物もまとめたい

枚数が読めない段階で1枚単価だけを比べても判断できません。「想定枚数×単価」と「一式の総額」の両方を出してもらうのが確実です。改訂が続く営業資料は、単発で積み上げるより定額型のほうが安くなる分岐点が早く来ます。

依頼できる範囲や依頼から納品までの流れは資料作成代行の完全ガイド、パワポ固有の納品形式(編集可能なpptxか等)の確認点はパワポ制作代行で解説しています。

資料作成の外注でよくある失敗

指示出しに時間がかかり、社内負担が減らない

外注したものの、商材説明・構成説明・修正依頼に時間を取られ、結果として社内の負担が減らないケースがあります。

これは依頼先の力量というより、毎回ゼロから説明し直しているために起きます。単発で発注先を変えていると、商材の前提・過去に却下された表現・社内で使えない言い回しといった文脈が毎回リセットされます。回を重ねても指示が短くならないなら、この状態を疑ってください。継続して同じ相手に頼むと、この説明コストが逓減していきます。

依頼先が分散し、管理工数が増える

営業資料、ホワイトペーパー、LP、バナーで依頼先がそれぞれ異なると、管理工数が増大します。窓口が分散するほど、調整の手間が積み重なります。

増えるのは工数だけではありません。トーンが揃わなくなります。資料は堅めなのにバナーは砕けている、といったズレは、個別に見れば問題なくても並べた瞬間に「同じ会社のもの」に見えなくなります。ブランドの一貫性は、1点ずつの品質ではなく、全体を通した揃い方で決まります。

修正のたびに追加費用が発生する

都度見積もりの形式では、修正のたびに費用協議が必要になり、進行スピードが低下します。

本当の損失は費用ではなく、「直したいが、そこまでではない」と妥協が積み重なることです。追加費用の相談が面倒で修正を諦めた資料が、そのまま何度も商談で使われる。この機会損失は見積書に現れないため、気づきにくいコストです。改訂が続く資料ほど、定額型のほうが結果的に安くなる分岐点は早く来ます。

解決策としての「デザインBPO」

近年は、単発の資料作成ではなく、継続的に依頼できるデザインBPOを活用する企業が増えています。デザインBPOであれば、営業資料・PowerPoint・ホワイトペーパー・バナー・LP・Webサイトの制作を、一つの窓口にまとめて依頼できます。依頼先が分散せず、指示の傾向も共有されていくため、回を重ねるごとに効率が高まります。BPOの基礎知識についてはBPOとは?で解説しています。

【事例】資料・販促物をまとめて外注した実例

私たちが運営する定額制デザインBPO「レンタルデザイン室」で実際に手がけた例を挙げます。いずれも単発の資料制作ではなく、作り続ける体制ごと引き受けたケースです。

  • 株式会社武蔵野(経営コンサル):PPT資料のブラッシュアップに加え、サイト制作・更新、セミナー告知バナー、LPデザイン、セミナー動画編集まで一つの窓口に集約。社内にデザイナーがいない状態から、社員が本来業務に集中できる体制へ移行しました
  • 株式会社リリー:営業資料・サービス資料の制作を定額制で継続支援。必要なタイミングで資料を整えられるようになり、商談に集中できる体制になりました
  • 製造業の新規事業立ち上げ:ロゴ・チラシ・提案資料・名刺を1〜2週間で一括制作。個別に発注先を探していたら揃わない期間で、必要なクリエイティブをまとめて用意しました
  • 都内の映像制作・YouTube支援会社(BtoB):資料デザイン・名刺・既存LPの修正を全工程で生成AIを活用し、従来比2倍速で提出。空いた時間で新しい施策を打てるようになりました

共通しているのは、依頼の出発点が「作れないから」ではなく「作り続けられないから」だった点です。社内デザイナーの退職、複数外注先の管理負荷、改訂のたびに止まる進行——外注の効果が大きいのは、この構造的な詰まりを解消できるときです。

生成AIによる資料作成の変化

生成AIの登場により、資料制作の進め方も変わりました。構成案、文章、タイトル案、図解のアイデアといった工程は、AIが下書きを担えます。その結果、細かな指示出しが減り、概要を伝えるだけでも制作を進めやすくなりました。自分で作成する場合は、ツール選定が重要になります。

ツール得意な領域
Gammaプロンプトからスライドを一括生成
イルシル日本語の資料テンプレートが豊富
Microsoft CopilotPowerPoint内での下書き・整形

自分で速く作成する具体的な手順は、生成AIで資料作成(作り方)にまとめています。

資料作成の外注先を選ぶ際のポイント 構成・ストーリーから任せられるか 定額で修正を気にせず頼めるか ブランド・トーンを統一できるか スピード(初稿の速さ)は十分か
制作力・スピード・権利・実績で選ぶ。

資料作成の外注先を選ぶ際のポイント

PowerPointに対応しているか

PowerPoint制作に対応していない制作会社も存在します。まず対応可否を確認しましょう。

構成作成から依頼できるか

デザインだけでなく、情報整理や構成設計まで対応できる会社が理想です。

修正対応が柔軟か

資料制作は修正が発生しやすいため、対応範囲を契約前に確認しておくことが重要です。

他のクリエイティブも依頼できるか

バナー、LP、SNS画像などもまとめて依頼できると、管理工数を抑えられます。

Animaの資料デザイン事例

  • 株式会社武蔵野:PowerPoint資料のブラッシュアップを定額・一元窓口で
  • 製造DXの新規事業:提案資料を生成AIで制作し1〜2週間で一括納品
  • 都内の映像制作・YouTube支援会社:資料・名刺・既存LPの修正を継続制作

よくあるご質問

Q. 資料作成の外注相場はいくらですか?
A. PowerPoint資料で1ページ3,000〜10,000円、一式で5〜30万円が目安です。構成から依頼する場合は20〜50万円以上になります。

Q. 資料作成を外注するメリットは何ですか?
A. 伝わる構成・デザインによって説得力が高まり、社員が本業に集中できます。商談成果に直結する投資といえます。

Q. 資料作成代行はどのような会社を選べばよいですか?
A. 構成・ライティングまで対応でき、実績・スピード・修正対応が明確な会社です。他のクリエイティブも依頼できるとなお適しています。

Q. 生成AIで資料作成は楽になりますか?
A. 下書きと構成はAIで高速化できます。ただし「伝わる仕上げ」には人の手が必要です。丸投げでは、相応の品質にとどまります。

Q. 単発外注と定額制では、どちらが適していますか?
A. 年に数回であれば単発、毎月継続して資料が発生するのであれば定額制のデザインBPOが割安です。

まとめ

資料作成は企業活動に欠かせない業務でありながら、多くの担当者が本業の時間を削って対応しています。特に営業資料やPowerPoint資料は、成果に直結する一方で作成負荷も高い業務です。コスト・品質・スピードのバランスを考えると、外注やデザインBPOの活用は有力な選択肢となります。重要なのは「資料を作ること」ではなく「伝わる資料を継続的に作れる体制」を構築することです。相談先をお探しの場合は、レンタルデザイン室までご相談ください。

赤尾駿

執筆・監修:赤尾駿 株式会社Anima 代表取締役

Web業界9年・SNS運用歴4年。制作会社を経て独立し、国内最大級クラウドソーシングでデザイナーランキング1位を獲得。Anima設立後は、複数領域(美容・エンタメ・ペット・サウナ・金融)で自社メディアを立ち上げ、合計で月間約3,000万PV規模まで育成し、その後、事業売却しました。現在は生成AI×クリエイティブの制作体制「レンタルデザイン室」を展開。