修正回数を制限しない理由。営業日単位で進行管理するデザインBPOの考え方【2026】
「修正は3回まで」という条件は、制作会社の見積書で頻繁に見かけるものです。制作会社側から見れば合理的な取り決めですが、発注する企業側にとっては、この制限が業務フローと噛み合わないことがあります。企業の意思決定は、多くの場合、一人では完結しないためです。
Web制作歴9年として株式会社Animaでレンタルデザイン室を運営するなかで私たちが採用しているのが、「修正回数ではなく、営業日単位で進行を管理する」という考え方です。本記事では、その理由を解説します。
この記事の要点
- 企業の制作は「部署確認・上長承認・法務チェック」により往復が増える。回数制限はこの実態と噛み合わない
- Animaは回数で縛らず営業日単位で管理する。結果として、発注側が自然に効率化へ向かう設計となる
- 本質的なボトルネックは「修正回数」ではなく「進行速度」。ここを改善すると施策が停滞しにくくなる
本質的な課題は「修正回数」ではなく「進行速度」
一般的な制作会社では、修正回数を3回、5回といった形で区切ります。現場の負荷を考慮すれば合理的な仕組みですが、企業側の視点に立つと課題も見えてきます。
1つの制作物に対して、関係部署の確認、上長の承認、法務・広報のチェック、営業現場からの要望反映など、複数人の確認が必要になるケースは少なくありません。こうした実態がある中で、単純に修正回数で区切ると、現実の業務フローと合わなくなります。結果として発注者は回数を気にして確認をためらい、判断が遅れ、かえって全体の進行が停滞するという事態が生じます。
営業日単位で管理する仕組み
レンタルデザイン室では、修正回数で制限するのではなく、営業日単位で制作進行を管理しています。仕組みはシンプルです。修正依頼が重なれば、その分ほかの制作タスクに使える時間は減ります。逆に、確認や判断が早ければ、次の施策へスムーズに進めます。
この仕組みによって、発注側にも自然と次のような動きが生まれます。
- フィードバックを一度にまとめる
- 社内確認を前倒しで進める
- 優先度の高い施策から着手する
- 不要な往復を減らす
制限によってではなく、設計によって全体最適に導く。これが狙いです。
企業にとってのメリット
制作スピードが向上する
確認待ちや細かな往復が減ることで、施策の実行までのスピードが向上します。
社内調整がしやすくなる
「あと何回修正できるか」ではなく「いつまでに確認するか」という基準で考えられるようになり、社内連携がしやすくなります。
マーケティング施策全体が停滞しにくい
LP、バナー、営業資料、SNS素材など、複数の施策を同時に進行しやすくなります。実際にAnimaがご支援した武蔵野様(経営コンサルティング・従業員約800名)では、社員をノンコアな制作往復から解放し、本来業務へ集中できる体制を実現しました。
無駄な追加見積もりが減る
修正のたびに費用協議を挟まないため、担当者の手間と心理的な負担が軽減されます。
制作物だけでなく「進め方」も設計する
企業が本当に求めているのは、美しいデザイン単体ではありません。必要な時にすぐ依頼でき、確認がスムーズに進み、施策が停滞せず、継続的に改善できる体制です。だからこそ私たちは、デザイン制作そのものだけでなく、制作の進め方まで含めて設計することを重視しています。
この考え方は、外注全般の課題を整理した制作会社が抱える3つの問題点や、BPOとは?とも通じています。実例は生成AIの活用事例をご覧ください。
よくあるご質問
Q. デザインの修正回数に制限はありますか?
A. サービスによって異なります。Animaは回数ではなく「営業日単位」で柔軟に進行管理するため、修正回数の上限は設けていません。
Q. 修正のたびに追加費用がかかるのが不安です。
A. 定額制や営業日単位の進行であれば、追加費用を気にせず修正を依頼できます。費用協議によって進行が止まることもありません。
Q. 制作の進行をスムーズにするコツはありますか?
A. 要件を固めすぎないことです。完璧な指示書を用意するより、たたき台からフィードバックを反復するほうが、結果的に速く仕上がります。
Q. 回数無制限では、際限なく修正が発生しませんか?
A. 営業日という有限のリソースを共有する設計のため、発注側も自然に優先順位を付けます。制限を設けなくても、進行は均衡します。
Q. 複数の施策を同時に依頼できますか?
A. 可能です。LP・バナー・資料・SNS素材などを、確保したリソースの枠内で並行して進められます。
まとめ
修正回数を区切るモデルは、制作会社にとっては管理しやすい仕組みです。一方で、企業の複雑な確認フローには合わない場面もあります。だからこそ私たちは、回数ではなく営業日単位で進行を管理しています。スピードと柔軟性を両立し、企業のマーケティングや営業活動を停滞させない——それがレンタルデザイン室の考え方です。詳しくはレンタルデザイン室までご相談ください。