AIデザイン

生成AIの活用事例6選|制作現場で成果が出た使い方【2026年版】

赤尾駿

監修:赤尾駿(株式会社Anima 代表取締役)

Web制作歴9年・SNS運用歴4年|最終更新
読了 約9分
生成AIの活用事例6選|制作現場で成果が出た使い方【2026年版】

「生成AIを業務に取り入れたいが、実際どんな成果が出ているのか知りたい」——そんな方に向けて、この記事では生成AIの活用事例を「クリエイティブ制作の現場」から紹介します。机上の話ではなく、株式会社Animaが生成AI×クリエイティブの制作体制「レンタルデザイン室」で実際に企業を支援し、フォロワー数の増加・運用コスト削減・社員のコア業務集中といった具体的な成果につながった一次情報の事例です。なお、ここで紹介する企業はすべて、生成AIを活用した制作体制で支援しています。「自社の何に、どう使えば成果が出るのか」の判断材料としてお使いください。

この記事の要点

  • 生成AIは「SNS運用・動画・資料・Webサイト・画像」などクリエイティブ制作領域で特に成果が出やすい
  • 東証プライム企業で2ヶ月でInstagramフォロワー1.2倍・再生数2倍、老舗メーカーで運用コスト50%削減、約800名のコンサル企業で社員がノンコア業務から解放などの実例
  • 成果の共通点は「人×AI」「ブランド理解」「運用までの伴走」。AI単体ではなく“使いこなす体制”が鍵

生成AIの活用は「クリエイティブ制作」で成果が出やすい

生成AIの活用と聞くと、文章作成やデータ分析を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、企業が比較的早く・はっきりと成果を実感できるのは、画像・動画・資料・SNS投稿・Webサイトといった「クリエイティブ制作」の領域です。

理由はシンプルで、これらは「制作に時間とコストがかかる」「でも量とスピードが求められる」という、生成AIの得意分野とニーズが噛み合う領域だからです。たとえばSNS運用では毎週何本もの投稿クリエイティブが必要になり、資料作成では構成からデザインまで多くの工数がかかります。ここに生成AIを組み込むと、制作スピードが上がり、内製の負担とコストが下がり、その分を企画や本来の業務に回せる——という好循環が生まれます。

以下では、株式会社Animaが生成AI×クリエイティブの制作体制「レンタルデザイン室」で支援した実際の事例を、領域別に紹介します。

【領域別】生成AIの活用事例6選

SNS運用・動画

① 2ヶ月でフォロワー1.2倍・再生数2倍(株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ)
東証プライム市場上場、連結1,800名超のホスピタリティ企業・T&G様の事例です。同社が運営する親子向けイベント「FunFenFant」(累計400回以上・延べ40万人が参加)では、既存運営に社内リソースが集中し、SNSなどの追加施策まで手が回らないという課題がありました。現場で撮影した素材を渡すだけで、企画から動画編集までを一気通貫で任せられる体制を構築し、生成AIを活用した制作で量とスピードを担保。その結果、2ヶ月でInstagramフォロワー約1.2倍・再生数約2倍を実現しました。

② 内製負担とコストを50%削減(スモカ歯磨株式会社)
1932年創業、約100年の歴史を持つ歯磨剤専門メーカー・スモカ歯磨様の事例です。確かな商品力を持ちながら「その価値を生活者に届けきれていない」「社内にSNS担当者がいない」という課題に対し、Instagram運用代行(投稿・バナー・キャンペーン施策)を生成AI活用の制作体制で支援。発信体制を再構築しながら内製の負担と運用コストを50%削減しつつ成果創出を両立しました。

資料・Webサイト制作(業務効率化)

③ 社員を「作業」から解放し本来業務へ(株式会社武蔵野)
従業員約800名・売上高71億円、全国5,000社以上の中小企業経営者を支援する経営コンサルティング企業・武蔵野様の事例です。社内のデザイナー退職により、毎月発生するセミナー集客LP・告知バナー・会員向け資料・提案書などの制作が回らなくなっていました。新たな採用ではなく外部の生成AI活用制作体制に委託することで、Webサイト・LP・バナー・資料作成をカバー。社員が資料作成などのノンコア業務から解放され、本来の業務に集中できる体制を実現しました。生成AIを「業務効率化」に直結させた好例です。

④ 「生成AI×人の目」で伝わる営業資料に(株式会社リリー)
営業強化のなかで洗練された営業資料・サービス資料が必要になったリリー様の事例です。社内作成では構成・デザインに限界があり説得力に欠ける点が課題でした。ご担当者様は決め手として「伝わる構成・読みやすい文章まで一気通貫で支援できる点」に加え、「生成AIを活用しつつ、人の目で丁寧に整えてくれる点も安心できた」と語っています。生成AIで速く形にし、人がブランドと意図に合わせて仕上げる——資料制作で成果を出す現実的な方法です。

多拠点・大量制作(ブランド統一)

⑤ 5府県66校舎の制作をブランド統一で回す(株式会社AICエデュケーション)
学習塾「鷗州塾」を中核に、広島・岡山・山口・大阪・愛知の5府県66校舎を展開する教育企業・AICエデュケーション様(従業員439名)の事例です。拠点数が多いと、制作物そのものに加え、校舎ごとの日程差し替え・講座名調整・媒体別サイズ展開・進行管理まで膨大に発生します。生成AI活用の制作体制で、動画・バナー・チラシなどのDTP・デジタルサイネージ・地域媒体向け原稿作成までを幅広く支援し、ブランド全体のトーンをそろえながら各拠点の制作を高速に回す体制を構築しました。画像クリエイティブから動画・販促物まで一括で任せられるため、正確性・スピード・ブランド整合性が求められる多拠点企業に有効なアプローチです。

新規事業の高速立ち上げ

⑥ 業界初「2営業日納品」で新規事業を加速(株式会社ONE WILL)
「デジタルで日本を創り変える」を掲げ、AI・DXシステム開発や人材事業を展開するONE WILL様(SES・派遣/従業員20名)の事例です。「特定技能PRO」「テックコミット」など新規事業の立ち上げに伴い、ロゴ・LP・Webサイトの制作が急増する一方、社内に専任デザイナーがいませんでした。過去の一般的な外注では「修正のたびに追加費用」「納期に数週間」とスピード・コストが新規事業に噛み合わなかったといいます。生成AI活用の制作体制で、最低限の要件を伝えるだけの“丸投げ(指示ゼロ)”進行と、依頼から構成案・デザイン初稿まで48時間(2営業日)での納品を実現し、新規事業の立ち上げを大幅に加速しました。スピードが命の新規事業に、生成AI活用がそのまま競争力になる好例です。

事例に共通する「成果が出る生成AI活用」3つのポイント

1. 「AI単体」ではなく「人×AI」で仕上げる

紹介した事例に共通するのは、生成AIで速く形にしつつ、最後は人がブランドや意図に合わせて整えている点です。AIだけに任せると“それっぽいが伝わらない”成果物になりがち。スピードはAI、品質と一貫性は人、という役割分担が成果を分けます。

2. ブランド理解・一次情報を起点にする

老舗メーカーの世界観、上場企業のイベントコンセプト、多拠点塾のブランド整合性——いずれもその企業ならではの背景を理解した上でクリエイティブに落とし込んでいます。汎用的なAI出力ではなく、自社の強みを反映できるかが鍵です。

3. 「作って終わり」でなく運用まで伴走する

SNSもWebも、公開後に運用・改善を続けてこそ成果が出ます。制作だけでなく運用・更新まで対応できる体制かどうかで、生成AI活用の成否は大きく変わります。

生成AIを自社の成果に変える進め方

生成AIの活用には、大きく「自社で内製する」「外部の制作体制を活用する」の2通りがあります。内製はノウハウが蓄積する一方、ツールの選定・運用ルール作り・品質管理に時間がかかります。スピードを優先し、まず成果を出したい場合は、生成AIを使いこなす制作体制を外部に持つのが近道です。

株式会社Animaのレンタルデザイン室は、生成AI×クリエイティブで企業のデザイン・Web・SNS運用を支援する定額制の制作体制です。本記事の事例も、すべてこの体制で支援したものです。自社の「どの業務に生成AIを使えば成果につながるか」から相談できます。

よくあるご質問

Q. 生成AIを使うと品質は落ちませんか?
A. AIだけに任せると品質にばらつきが出ますが、生成AIで効率化しつつ最後は人が仕上げる「人×AI」の体制なら、品質を保ったままスピードとコストを改善できます。本記事の事例もこの方式です。

Q. どんな業務から生成AIを使うのが効果的ですか?
A. SNS投稿・バナー・動画・営業資料・LP・画像など、「量とスピードが求められるクリエイティブ制作」から始めると成果を実感しやすいです。

Q. 中小企業や担当者が少ない会社でも活用できますか?
A. はい。むしろ社内にSNS・デザイン担当がいない企業ほど効果が大きく、本記事でも、デザイナー不在やSNS担当不在の企業がコストを削減し、社員を本来業務に集中させながら成果を出しています。

Q. 自社で内製すべきか、外注すべきか迷っています。
A. ノウハウ蓄積を重視するなら内製、スピードと確実な成果を重視するなら、生成AIを使いこなす制作体制の外部活用がおすすめです。目的に応じて選びましょう。

まとめ

生成AIの活用事例は、SNS運用・動画・資料・Webサイト・画像制作といったクリエイティブ制作の領域で、フォロワー増加やコスト50%削減・社員の業務効率化といった具体的な成果として表れています。成功の共通点は、AI単体ではなく「人×AI」でブランドを理解し、運用まで伴走すること。まずは自社の「量とスピードが必要な制作業務」から、生成AIの活用を検討してみてください。

赤尾駿

執筆・監修:赤尾駿 株式会社Anima 代表取締役

Web制作歴9年・SNS運用歴4年。制作会社を経て独立し、国内最大級クラウドソーシングでデザイナーランキング1位を獲得。美容・金融・エンタメ・ペット領域で複数メディアを展開し、累計フォロワー20万人以上・月間1,000万PV規模に育てたのち事業売却。現在は生成AI×クリエイティブの制作体制「レンタルデザイン室」を展開。