【運用リスクとコストの削減】コーポレートサイトを WordPress から静的サイト(Astro)へ移行しました
株式会社Animaは、コーポレートサイト anima.tokyo を WordPress から静的サイト(Astro)へ移行しました。脆弱性対応・保守の負担を減らし、あわせて AI・SaaS の月額コストを従量課金を含めて約30万円から約7万円に見直しています。
本日は PHP の脆弱性(CVE-2026-109618 など)が報じられ、PHP で動く CMS の運用リスクが改めて注目されています。今回の移行はこのニュースへの対応ではなく、以前から進めてきた運用体制の見直しの一環です。
移行の概要
- サイトは、あらかじめ生成した HTML・CSS・画像を配信する静的サイトになりました
- ニュース・事例・ブログはMarkdownで管理し、変更履歴をすべて残します
- WordPress 本体・テーマ・プラグインは使用していません
- 承認された変更だけが、自動で本番に反映されます
企業サイトの運用にもたらす効果
- 脆弱性対応の工数削減: CMS・プラグインの更新確認や互換性検証が不要になりました
- 攻撃面の縮小: 管理画面がなく、ログイン画面やプラグインを狙う攻撃の対象が減ります
- 表示速度と安定性: 表示のたびにデータベースを参照する処理がなく、アクセス集中にも強い構成です
- 変更履歴と承認の明確化: 誰がいつ何を変更したかを追え、レビューを経た変更だけを公開できます
- コンテンツ制作の効率化: Markdown は AI による下書き・校正・差分確認と相性が良く、制作から公開までのリードタイムを短縮できます
セキュリティについて
静的サイトは、サーバー上で動くプログラムが少ないほど攻撃面が小さくなります。現在、サイト本体も資料の閲覧も PHP を使っていません。
フォームの送信などの動的な処理は、サイトのサーバーとは分離した、自社の仕組みで動かしています。サイトのサーバー上で PHP のアプリケーションを動かしていないため、PHP の脆弱性が悪用される入口がありません。
AI・SaaS のコスト最適化
サイト移行と並行して、社内で利用している AI・SaaS を棚卸しし、不要なサービスの解約と自社の仕組みへの置き換えを進めました。
- 日程調整、お問い合わせ、資料請求は、外部サービスから自社の仕組みに置き換えました
- 案件・現場の管理は、以前は Backlog・Trello を有料で利用していましたが、それらを参考に自社の業務に合わせて作り、画面も使いやすく改善しました
- チャット連絡は Slack に集約し、通知・日報・承認も Slack で行っています
- 売上・経理・営業リスト・営業メールの送信なども、自社の仕組みに統合しました
これらは段階的に WordPress などの外部サービスから移行し、事業のデータベースと統合して一元管理しています。業務の改善は社内の改善台帳に記録しており、2026年8〜10月に登録した件数は289件です(営業91件、開発基盤37件、現場33件、経理30件ほか。2026年10月22日時点)。
その結果、月額コストは従量課金を含めて約30万円から約7万円になりました。
今後について
Anima は、自社の業務で得た知見をもとに、サイト運用・業務の内製化・コスト最適化のご相談にも対応しています。同様の構成をご検討の企業様は、お問い合わせください。